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ファイバーレーザー溶接機のハンディタイプを選ぶメリット・デメリットと選び方
ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機のメリット・デメリットと選定ポイント
近年、製造業において、高品質な溶接を効率的に行うための技術革新が急速に進んでいます。その中で、従来の大型溶接機に替わる新たな選択肢として注目を集めているのが、ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機です。
従来のレーザー溶接機は、大型で高価であるため、導入コストや設置スペースの確保が課題でした。また、操作も複雑で熟練した技術者でなければ扱えないという側面もありました。
しかし、ハンディファイバーレーザー溶接機の登場により、これらの課題が解決されつつあります。
こちらでは、ハンディファイバーレーザー溶接機のメリット・デメリット、機種選定のポイントなどを詳しく解説します。これから導入を検討されている方にとって、有益な情報となるでしょう。
ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機のメリット

ファイバーレーザー溶接は、レーザー光を熱源として金属を溶かして接合する技術です。集光された高エネルギーのレーザーによって、溶接部は急速に加熱・溶融し、凝固することで強固な接合が得られます。中でもハンディタイプのファイバーレーザー溶接機は、従来の大型機に比べて多くのメリットがあります。
利便性
ハンディタイプはその名のとおり持ち運びが容易です。工場内での移動はもちろん、現場作業にも持ち出せるため、さまざまな場所で溶接作業を行うことができます。従来の大型機のように設置場所の制約を受けないため、作業効率が大幅に向上します。
簡単操作と導入の容易さ
ハンディタイプは操作が比較的簡単で、専門的な知識や高度な技術がなくても使用できます。また、導入も容易で、特別な設備や大掛かりな工事は不要です。そのため、導入コストを抑えながら、すぐに溶接作業を開始できます。
低コストでの運用
ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機は、大型機に比べて消費電力が少なく、ランニングコストを抑えることができます。また、メンテナンスも容易で、費用も抑えられます。
ワークへのアクセス性向上による柔軟な溶接
複雑な形状のワークやアクセスが難しい箇所の溶接も容易に行えます。ハンディタイプは自由自在に動かすことができるため、大型機では不可能だった溶接作業も実現可能です。
省スペース性
ハンディタイプは小型で軽量なため、設置スペースを取りません。限られたスペースの工場でも導入しやすく、作業環境の改善にもつながります。
これらのメリットにより、ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機は、さまざまな産業分野で活用が期待されています。
ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機のデメリット

ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機は、その操作性の良さから多くのメリットを提供しますが、デメリットも存在します。
出力制限と適用範囲
ハンディタイプは大型機に比べて出力が制限される傾向があります。そのため、溶接できる金属の種類や厚さに限りがある場合があります。大型機では溶接可能な厚板の溶接が、ハンディタイプでは難しい場合もあります。適用範囲を事前に確認し、使用目的に合致する出力を持つ機種を選ぶことが重要です。
精密な制御が難しい場面も
ハンディタイプは片手で操作することを前提としているため、精密な制御が難しい場面もあります。ハンディタイプでは微細な振動などが溶接品質に影響を与える可能性があります。特に高精度な溶接が求められる場合は、協働ロボットを活用する方法が適しています。
このように、ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機は、メリットだけでなくデメリットも存在します。デメリットを理解したうえで、使用するメリットがデメリットを上回るか検討し、導入を判断することが重要です。
ハンディファイバーレーザー溶接機の選び方
出力とパルス幅
出力とパルス幅は溶接する材質や厚さによって適切な値が異なります。出力が高いほど厚板の溶接が可能になりますが、消費電力も増加します。パルス幅は溶接の深さや熱影響の大きさを左右します。材質や厚さに適した出力とパルス幅のものを選びましょう。
冷却方式
冷却方式も重要な選定基準です。空冷式はコンパクトで安価ですが、水冷式は高出力に対応でき、安定した性能を発揮します。
操作性とインターフェース
操作性とインターフェースは作業効率に直結します。直感的に操作できるインターフェースや、豊富なプリセット機能を備えた機種を選ぶとよいでしょう。
アフターサービスとサポート体制
アフターサービスとサポート体制も重要です。万が一の故障やトラブル発生時には迅速な対応が必要となるため、メーカーのサポート体制を確認しておきましょう。
価格とランニングコスト
価格とランニングコストは予算に合わせて検討します。初期費用だけでなく、ランニングコストも含めたトータルコストで比較することが大切です。
溶接対象物への適合性
溶接対象物への適合性も確認が必要です。溶接する材質や形状によって、適切な機種が異なります。
安全機能
安全機能も重要な選定基準です。安全センサーなど、安全性を確保するための機能が充実している機種を選びましょう。
また、具体的な機種選定のポイントは以下のとおりです。
溶接する材質と厚さ
溶接対象となる材質によって、適切なレーザー出力と波長が異なります。ステンレスやアルミなど、反射率の高い金属を溶接する場合は、より高出力の機種が必要になります。また、厚板の溶接には、深い溶け込みを実現できる機種が適しています。
必要な溶接速度と精度
高い生産性が求められる場合は、高速溶接が可能な機種を選びましょう。精密な溶接が必要な場合は、パルス幅の調整機能が充実した機種がおすすめです。
使用頻度と稼働環境
使用頻度が高い場合は、耐久性が高く、メンテナンスが容易な機種選びが大切です。また、高温多湿な環境で使用する場合には、防塵・防水機能を備えた機種が適しています。
予算
機種によって価格が大きく異なるため、予算に合わせて機種を選定する必要があります。導入コストだけでなく、ランニングコスト(メンテナンス費用や消耗品費用など)も考慮しましょう。
上記のポイントを踏まえ、複数の機種を比較検討することで、最適なハンディファイバーレーザー溶接機を選定できます。
高精度加工を実現する技術的特徴
ハンディファイバーレーザー溶接機は、その精密な制御と高い出力密度により、さまざまな分野で高精度加工を実現する技術的特徴を有しています。
自動車板金
熱影響が少なく、歪みが抑えられるため、薄板部品の溶接に最適です。複雑な形状の部品にも対応でき、美しい仕上がりを実現します。
薄板金属加工
高速溶接が可能で、生産性向上に貢献します。また、微細な溶接にも対応できるため、精密部品の加工にも適しています。
医療機器製造
衛生的な溶接が可能で、医療機器のような高い衛生基準が求められる製品の製造に最適です。
宝飾品加工
微細な溶接が可能で、繊細な宝飾品の加工に最適です。さまざまな金属に対応できるため、デザインの自由度も広がります。
これらの特徴に加え、ハンディタイプは持ち運びが容易なため、現場での溶接作業や、大型ワークへのアクセスが難しい場所での作業にも最適です。
ハンディファイバーレーザー溶接機で効率的な溶接を実現
ハンディファイバーレーザー溶接機は、作業の効率化、技術習得の容易さ、高品質な仕上がりといったメリットがあり、製造業の生産性向上に大きく貢献することが期待されます。導入によって、人材不足の解消、生産効率の向上にもつながると考えられます。
ENSEIマシン事業部では、さまざまなタイプ・スペックのファイバーレーザー溶接機をご用意しております。お気軽にお問い合わせください。
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