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ファイバーレーザーで切断・溶接・クリーニング!金属加工機の種類や加工方法
ファイバーレーザー加工機の進化と金属加工への応用
金属加工の分野において、ファイバーレーザー加工機は近年目覚ましい進化を遂げています。従来のCO2レーザー加工機に比べ、ファイバーレーザー加工機は小型・高出力・高効率という特徴を有しており、加工品質の向上や加工コストの削減に大きく貢献しています。
こちらでは、ファイバーレーザー加工機の種類や加工可能な金属とその特性、切断加工の仕組み・溶接技術についてご紹介します。
ファイバーレーザー加工機の種類と特徴

ファイバーレーザー加工機は、主に連続発振型とパルス発振型に分類できます。さらに近年では、特殊な波長を用いるものなど、より特化したタイプのファイバーレーザー加工機も登場しています。それぞれの特徴を理解することで、最適な機種選定が可能になります。
CWファイバーレーザー加工機(連続波発振)
高出力のレーザーを連続的に照射する方式です。切断や溶接、マーキングなど、さまざまな用途に用いられます。厚板の切断や深溶け込み溶接に適しており、高い生産性を実現します。
パルス式ファイバーレーザー加工機
短いパルス状のレーザーを照射する方式です。熱影響を最小限に抑えることができるため、精密な微細加工に適しています。クリーニングやマーキング、薄板の切断、穴あけなどに利用されます。
その他:特化型ファイバーレーザー加工機
近年では、特定の材料の加工に特化したファイバーレーザー加工機も開発されています。例えば、極短パルスレーザーを用いることで、熱影響を極限まで抑えた加工が実現できます。また、特定の波長を用いることで、特定の材料に対する吸収率を高め、より効率的な加工を行うことも可能になっています。
ファイバーレーザー加工機で加工可能な金属材料とその特性

ファイバーレーザー加工機は、さまざまな金属材料を加工できます。ここでは、代表的な金属材料の種類と、加工における特性について解説します。
鉄鋼系材料(炭素鋼、ステンレス鋼など)
炭素鋼は比較的加工しやすいですが、ステンレス鋼は含有元素の影響でレーザーの吸収率が低くなるため、高出力レーザーが必要になる場合があります。
非鉄金属材料(アルミニウム、銅、亜鉛など)
アルミニウムや銅は、レーザーの反射率が高いため、加工が難しい材料です。適切な波長を選択し、表面処理を行うことで加工性を向上させることができます。
貴金属(金、銀など)
金や銀は、熱伝導率が高いため、レーザー加工時の熱影響が大きくなります。精密加工が必要な場合は、パルスレーザーを用いるなど、熱入力を制御する必要があります。
鉄鋼系材料は、ファイバーレーザー加工で高い切断・溶接品質を実現できます。非鉄金属材料は、材料特性に合わせた加工条件の設定が重要です。貴金属は、精密加工への応用が可能です。
金属の溶接に対応するファイバーレーザー切断加工の仕組み
ファイバーレーザーを用いた金属切断加工は、高出力・高品質なレーザービームを材料に照射することで行われます。ここでは、その仕組みとメリットについて解説します。
ファイバーレーザー発振器内部では、光ファイバーと希土類元素を添加した光ファイバー増幅器を用いてレーザー光が生成されます。このレーザー光は、コリメータレンズによって平行光線に変換され、集光レンズによって材料表面に焦点を合わせられます。集光されたレーザーの熱によって材料は溶融・蒸発し、切断が行われます。この際に、切断アシストガス(酸素、窒素、アルゴンなど)が用いられます。アシストガスは、溶融した金属を吹き飛ばしたり、酸化を促進したり、切断面を保護する役割を担います。材料や目的によって最適なアシストガスが選択されます。例えば、ステンレス鋼やアルミニウムの切断には窒素ガスが、炭素鋼の高速切断には酸素ガスが用いられます。
ファイバーレーザー切断は、高精度、高速、バリが少ないといったメリットがあります。これらのメリットは、ファイバーレーザーが持つ高いビーム品質と出力密度によるものです。高精度な切断は、製品の品質向上につながり、高速切断は生産性向上に貢献します。バリが少ないことで後工程の処理の簡略化が可能です。工程全体の効率化にもつながります。
また、さまざまな切断方法が存在し、材料や目的に応じて最適な方法が選択されます。
ファイバーレーザー溶接技術
ファイバーレーザー溶接は、集光されたレーザー光を金属材料に照射し、材料を溶融させて接合する技術です。高精度、高速、低歪み(ていひずみ)といったメリットがあり、さまざまな産業分野で活用されています。
ファイバーレーザー溶接の原理は、レーザー光をレンズで集光し、小さなスポットに高エネルギーを集中させることで金属を溶融させることにあります。溶融した金属が凝固することで、強固な接合部が形成されます。
ファイバーレーザー溶接には、大きく分けて2つの種類があります。
熱伝導溶接
レーザーエネルギーが材料表面に吸収され、熱伝導によって溶融部が形成されます。比較的低出力のレーザーで使用され、薄板の溶接に適しています。
キーホール溶接
高出力レーザーにより、材料内部に深い溶融部(キーホール)が形成されます。厚板の溶接が可能で、高速な溶接が可能です。
ファイバーレーザー溶接は、従来の溶接方法と比較して多くの利点があります。高精度な溶接が可能なため、精密な部品の接合に適しています。また、高速溶接が可能なので、生産性の向上に貢献します。さらに、溶接部の熱影響が小さいため、歪みが少なく、後処理の手間を削減できます。
しかし、溶接パラメーターの最適化が重要です。レーザー出力、溶接速度、シールドガスなどを適切に設定することで、高品質な溶接結果を得ることができます。
精密な金属加工を実現!高速かつ高精度なファイバーレーザー加工機をお探しなら
ファイバーレーザー加工機は、近年目覚ましい進化を遂げ、金属加工分野において不可欠な存在となっています。その将来展望では、さらなる高出力化、高機能化、そして多様な産業への応用拡大が期待されます。技術革新は、生産性向上だけでなく、新しい製品やサービスの創出にもつながる可能性を秘めています。ファイバーレーザー加工機の進化は、ものづくりの未来を大きく変えていくでしょう。
ENSEIマシン事業部では、鉄やステンレスなどの金属加工が可能な加工機をはじめ、板金加工用や板金&パイプ加工の一台二役の加工機など、さまざまなファイバーレーザーマシンをご用意しております。どれも高速・高性能な加工機です。高速かつ高精度なファイバーレーザー加工機をお探しの際は、ENSEIマシン事業部の製品をご検討ください。
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