columnお役立ちコラム

レーザーの種類で選ぶ

一口にレーザーといっても、CO2レーザー・ファイバーレーザー・YAGレーザーなど、様々なものがあります。CO2をレーザー媒体とするCO2レーザーは最もよく使われているものですが、金属素材への彫刻には向きません。

また、光ファイバーをレーザー媒体とするファイバーレーザーは樹脂系全般と幅広い金属の加工に使用でき、繊細なラインや複雑なフォルムにも対応できます。YAG結晶をレーザー媒体とするYAGレーザーはより精度の高い加工が可能ですが、価格が高いことから業務用で使われることがほとんどです。

このようにそれぞれ特徴がありますので、事前にしっかりと確認したうえで最適なものを選びましょう。

照射方法で選ぶ

レーザー彫刻機の照射方法として以下の2種類があります。

フラットベッドタイプ

こちらは、ヘッド自体がX／Y方向に稼働しながらレーザー光を照射するタイプです。加工エリアを広く設定でき、大きな材料や複数の材料を並べて一度に加工を行うことが可能です。しかし、ガルバノタイプに比べると加工速度は遅いのがデメリットです。

ガルバノタイプ

こちらはヘッドが固定されており、機械上部にセットされたヘッド内部にあるミラーのほうを高速で動かしてレーザー光の照射方向を変えます。高速で照射作業が可能なことから、作業効率を重視する方におすすめです。デメリットとして、加工範囲がフラットベッドタイプよりも狭いという点があります。

加工エリアの大きさで選ぶ

レーザー彫刻機で加工できるエリアは、商品によって異なります。加工素材のサイズよりも加工エリアが大きな機種を選びましょう。厚みがある素材や立体的な素材を加工するという際は、幅や奥行き以外に高さもチェックしてください。

出力で選ぶ

レーザー彫刻機は、機種によって搭載できるレーザー発振器の出力が決まっています。そのため、目的の加工ができるレーザー発振器が搭載可能な機種を選びましょう。レーザー発振器の出力の主流は、25w～50w程度です。出力が大きいほど、より早くより深く彫刻することができます。

例えば、木の板の表面に文字を焼き付ける程度なら小出力で構いませんが、凹凸が出る程度焼きたい場合は高出力のレーザーが向いているということです。

素材や厚みなどによっても最適な出力は異なります。木材・ゴム・革・アクリルなど金属以外の材質を彫刻したいという場合、40～50w程度あれば満足のいく加工ができるでしょう。