columnファイバーレーザー加工機のお役立ちコラム

CO2レーザー加工機

こちらは、CO2ガスをレーザー媒体としたレーザー光を利用して加工を行います。CO2レーザー加工機の特徴は、なんといっても本体価格がほか2種類のレーザー加工機と比べて低いという点です。

また、ステンレス鋼材・アルミ・鉄・木材・ゴム・シリコン・ABS・アクリル・大理石など多くの素材に適応できることから、最も使用されているレーザー加工機です。

一方でアルミや銅、真鍮など反射率の高い金属を加工するのが困難というデメリットもあります。機械自体が安いため導入コストはそれほどかかりませんが、レーザーガスの供給が必要なためランニングコストがかかる点もデメリットといえるでしょう。

ファイバーレーザー加工機

こちらは、光ファイバーをレーザー媒体としたものです。CO2レーザーとは異なる仕組みで、レーザー光を発生させる「発振器」（レーザー光を作る装置）を備えています。レーザー加工機の中で最も新しいものであり、導入コストは非常に高いというデメリットはあるものの、レーザーガスの供給が不要、少ない電力で動かせることから、ランニングコストを抑えることが可能です。

また、レーザー光を細く、深く、ピンポイントで照射できるため、CO2レーザー加工機では難しいアルミや銅などの反射率の高い金属でも加工が可能です。

ファイバーレーザー加工機には、高出力で切断や溶接に使用されることが多い連続発振のものと、低出力で微細加工やマーキングに使用されることが多いパルス発振のものがあります。

YAGレーザー加工機

こちらは、イットリウムとアルミニウムの複合酸化物の結晶（YAG）を媒体としたものです。主に鉄やアルミ、ステンレスなどの金属や樹脂のマーキング、金属の切断や溶接に使われます。非常に狭い範囲に熱が集中することから溶接スピードが速く、薄板溶接で問題になる「熱による歪み」や「溶接焼け」が極めて少ないのが特徴です。加工後の仕上がりが美しいという特徴から、医療用の製品を作成する際によく活用されます。

一方で、導入コストとランニングコストがかかる点がデメリットです。

UVレーザー加工機

光の波長が基本波長レーザー（1,064nm）の1／3（355nm）で、その波長が紫外線領域であることから「UVレーザー」と呼ばれます。波長が短いことからレーザーをレンズで集光した際に集光径をより小さくすることができ、これによって微細な加工を可能とします。反射率や透過率の高い物質であっても効果的に光を吸収させて加工できるため、加工時の熱影響が少ないのも特徴です。

YAGレーザーでは透過してしまうサファイアも、UVレーザーでは加工することができます。

超短パルスレーザー加工機

こちらは、数フェムト秒（1フェムト秒は1000兆分の1秒）～数ピコ秒（1ピコ秒は1兆分の1秒）のパルス幅をもつパルスレーザーです。極めて短い時間にパルスが発生している超短パルス性と、フェムト秒という超高速性という特徴を兼ね備えていることから、熱ダメージの少ない非熱・非接触のレーザー加工を可能とします。

これにより、バリやクラックなどを低減した高精度な微細加工を行うことができ、薄膜材の切断や微細穴加工、マーキング、多層材への加工、表面改質（撥水加工）に使われています。

大阪にあるENSEIマシン事業部では、中国のメーカー・G-WEIKEが製造する高性能レーザー加工機を販売しております。板金用のファイバーレーザーマシンやパイプ加工に特化したファイバーレーザーマシン、溶接・カット・クリーナーの3つの役割を果たすファイバーレーザー3Wマシンなど、様々な製品をご用意しております。

展示場もございますので、まずは一度お問い合わせください。