columnお役立ちコラム

レーザー加工で対策が必要なこと

レーザー加工は刃物を使った加工よりもきれいな断面に仕上げることが可能ですが、必ずしも後処理が不要になるというわけではありません。

加工素材などによっては、以下のような対策が必要になる場合もあります。

バリ対策

バリとは、加工の際に発生した残留物が製品に付着したものです。金属の破片であるため擦り傷や手を切ったりすることがあり、製品の安全性や精度に影響を及ぼします。これを防ぐため、レーザー加工においてはバリを取り除くために研磨をしたり、薬品で溶かしたりする対策が必要です。

ドロス対策

材料を溶融させながら加工するレーザー切断において、材料の裏面に溶融物が付着する場合があります。これが、ドロスです。これを防ぐ方法として、あらかじめワークへドロス除去剤を塗布したり、高圧の窒素ガスやエアを吹き付けながら加工したりする方法があります。

反り対策

板金へのレーザー加工は、ワーク内部の残留応力によって反りが出やすくなります。残留応力とは、外力を除いた後も物体内に存在する応力のことです。外側から内側に向かってかかる力のバランスがレーザー加工によって崩れることで起こります。これを防ぐためには、加工速度を調整する、焼鈍により取り除くなどの方法があります。

ファイバーレーザー加工機の導入がおすすめ

レーザー加工をする際には、バリ・ドロス・反り対策が必要だと説明しましたが、ファイバーレーザー加工ではこれらの心配がほとんどありません。厚みが0.1mm以下の薄板でも、若干のバリ取り・後処理が必要な場合もあるものの、CO2レーザーに比べると非常にきれいな切断、微細加工・精密加工を得意としています。

ビームの小径スポットとエネルギー密度が高いことから、溶接においても熱による変形や歪み・溶接焼けが非常に少ないのが特徴です。

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